そうだったのか!宇宙世紀8 『ムンゾ自治共和国の自治政府2』

s8_title宇宙移民の自治権を主張するジオン・ダイクンは、地球連邦政府に対して平和的に独立を認めさせることを理想としていました。しかし、その理想とはかけ離れた戦争の歴史に足を踏み入れ始めます。彼が理想としていた独立の姿とはいったいどのようなものだったのか?

ヤマガミ博士が解説します!

 

ジオン・ズム・ダイクンとデギン・ソド・ザビ

博士ヤマガミ博士
前回は、ムンゾ自治共和国の独立宣言と同時に発足した
共和国国防隊の成り立ちを説明しました。

 

 

 

タケルタケル
平和的に連邦政府に独立を認めさせたいジオン・ダイクンとしても、
なんの対抗手段も持たずに独立宣言ををおこなうことのリスクとなる
簡単に武力鎮圧されてしまうこと」をもちろん理解していた。
そしてその対抗手段としての国防隊の編成に尽力したのが
デギン・ザビだったんですよね。

 

 

博士ヤマガミ博士
そういうことです。そこで今回から、
ムンゾ自治共和国が地球連邦政府に独立を認めさせるために、
どのような活動をしていたのかということを解説していこうと思います。

 

 

ユイユイ
知りた~い!
ねえ博士。ジオン・ズム・ダイクンは平和主義だったのに、
なんで戦争になっちゃったんですか?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ジオン・ズム・ダイクンは、エレニズムをベースに民衆に対して
平和的にサイド3 の独立を説き、大きな支持を得ました。

デギン・ソド・ザビは、ジオン・ズム・ダイクンのもとで
国防隊の創設や、それにともなう地球連邦軍駐留部隊の
切り崩しなどに大きな功績がありました。

サイド3の独立宣言は、デギン・ソド・ザビがいわゆる汚れ仕事の一切を引き受け、
独立運動の顔であるジオン・ズム・ダイクンの聖者としてのイメージを強調することで、
初めて成し得たと言えます。

 

タケルタケル
お互いの得意とする分野を存分に発揮し、お互いを補完することで
地球連邦が一気に鎮圧行動に出ることを防いでいたんですね。

 

 

ユイユイ
2人とも仲良しだったんだ!

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
さて、ムンゾ自治共和国、ジオン・ズム・ダイクン政権の政治的課題は、
「自分達の独立をいかにして地球連邦政府に認めさせるか」
ということでした。

ここで言う「独立」の意味を、もう一度確認しておきましょう。

共和国政府の目指す独立とは、
「あくまで地球連邦に属する自治体としての独立であり、
 自分達のコロニー内部での許認可権を地球連邦政府から自分達自身の手に移す」
という事でした。

 

ユイユイ
う~ん…ゴメンナサイ。。全然わかりませ~ん。。

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
確かに非常に分かりづらいですね。
簡単にいうと、「あなた達から完全に離れる気はないけれども、
せめて自分達の事は自分達に決めさせてくださいよ」ってことですね。

 

 

タケル2タケル
地球と宇宙の環境の違いやアースノイド達の選民意識、
そして例の「新規コロニー開発計画の凍結」によって
雲行きの怪しくなってきた
地球連邦政府の一方的な支配から
自分達を守ろうと言う訳さ。

旧世紀の多くの国でも、地方公共団体が
その区域内で自治行政を行うことは認められていたからね。

 

 

博士ヤマガミ博士
タケルくんの言うとおり、自衛のための手段だったわけです。
自分の国を守りつつ自由な繁栄政策を取りたいという
新興小国になりたい彼らならではの苦難があったのですね。

さて、前にもお話したようにサイド3の独立宣言に対し、
地球連邦政府は「経済制裁」と「軍備拡張」を行いました。
これは「あなた達の独立は認めませんよ」という姿勢の表れですね。
これを受けた共和国政府は、共和国国防隊の拡充を決定します。

U.C.0062 に、ムンゾ自治共和国国防隊は国軍へと昇格し、
規模や組織形態も著しく強化されました。

 

 

タケルタケル
これを指揮したのもデギン・ソド・ザビですよね。

 

 

 

ユイユイ
デギンさんはもう戦争をはじめる気だったのかな…

でも、軍隊を大きくするって…
ジオン・ダイクンが絶対反対しそうなのに…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
タケルくん、その通りです。
また、地球連邦からの経済制裁などの圧力の中で
国軍の拡充が出来たことは、デギン・ソド・ザビにとって、
自分の政治手腕に対する自信となった筈です。

ユイさん、
この国軍の拡充をジオン・ズム・ダイクンは容認したんです。

彼は、地球連邦政府を交渉のテーブルにつかせるためには、
「脅威となる水準の軍事力が必要」と判断していたんですね。

 

 

タケルタケル
ジオン・ダイクンは政治的リアリストですね。
平和主義の前提に軍事力が必要なことを提唱したと。

 

 

ユイユイ
平和的にお話で解決しましょう!では無理なんですね…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ここまでは、2人とも理解できたようですね。

次回も今回と同様、
ジオン・ズム・ダイクンとデギン・ソド・ザビの2人を中心に
ムンゾ自治共和国の動きを見ていきたいと思います。

 

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