そうだったのか!機動戦士ガンダム宇宙世紀戦史 http://uc-history.com 「機動戦士ガンダム」を100倍面白く見直そう! Thu, 01 Oct 2015 20:09:05 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.3 53582296 そうだったのか!宇宙世紀11 『ムンゾ自治共和国の政変2』 http://uc-history.com/centurystudy/555/ http://uc-history.com/centurystudy/555/#respond Thu, 01 Oct 2015 19:15:43 +0000 http://uc-history.com/?p=555 ムンゾ自治共和国の政変2スペースノイドを独立に導いたカリスマであるジオン・ダイクンの死後、ムンゾ共和国中枢では『ジオンの後継者』という名のもとに、各々の思惑を秘めた指導者争いが幕を開くことになります。デギン・ソド・ザビ率いる武闘派と、ジンバ・ラル率いるジオンの遺志を引き継ぐ穏健派の間で苛烈な政治戦略が火蓋をきることとなったのです。

後の歴史が動くことになるこの統治権争いをヤマガミ博士が解説します。

 

ジオン・ズム・ダイクンの後継者

ヤマガミ博士ヤマガミ博士
前回は、U.C.0068 ムンゾ自治共和国の最高指導者であるジオン・ズム・ダイクンが亡くなったことをお話しました。

 

 

ユイユイ
前回よくわかんなかったんですけど、結局ジオンさんの死の真相は闇の中なんですよね。暗殺なのか病死なのか‥

 

 

タケルタケル
前回のお話を聞いて、暗殺説を信じきっていた僕もなんだか怪しくなってきました‥。

 

 

ヤマガミ博士ヤマガミ博士
では今回のお話です。
ジオン・ズム・ダイクンの死によって、自分が権力を握る好機と見たデギン・ソド・ザビは、間髪をいれずに箝口令が敷かれていたジオン・ズム・ダイクンの死を「地球連邦による暗殺」として民衆に流しました。

これによって大暴動が起こり、議会も混乱状態となります。

 

ユイユイ
箝口令??ってなんですか??

 

 

タケルタケル
ある事柄に関する発言を禁じることさ。ジオン・ズム・ダイクンの名の下に結束していた民衆がパニックにならないように、彼の死を民衆に伝える時期や表現の方法を慎重に決めようとしてたんだよ。

 

ユイユイ
それなのに言っちゃったんだ!

 

 

 

ヤマガミ博士ヤマガミ博士
そうです。しかも死因は「地球連邦による暗殺」としてです。
そして案の定民衆は地球連邦政府に対して大暴動を起こし、デギン・ソド・ザビはその混乱に乗じてジオン・ズム・ダイクンの後継者としての地位を決定的なものにします。

 

 

ユイユイ
みんな地球連邦の暗殺を信じちゃったんですね。そりゃみんな怒り狂いますよね‥

ねえ博士。デギンさんの他に後継者の候補っていたの?

 

 

ヤマガミ博士ヤマガミ博士
ジオン・ズム・ダイクンの後継者として有力なのは、デギン・ソド・ザビとジンバ・ラルの2人だったと言えるでしょう。
わかりやすく言えば、自国の力を鼓舞して独立国家を標榜しようとする思想と、ジオン・ズム・ダイクンの意図を継ぐ穏健独立概念を継承する思想とで別れ、その中心的人物がこの2人だったわけです。

その辺のことをわかりやすくするために人物相関図を作ってみました。

ムンゾ自治共和国人物相関図(※画像クリックで拡大表示されます)

ジオン・ズム・ダイクンの忠実な部下であったジンバ・ラルは、主君の遺児であるキャスバル・レム・ダイクンを後継につけたいと考えていたようです。

 

タケルタケル
それがあっけなくデギン・ソド・ザビに後継者としての地位を奪われてしまったんですか?

 

 

ヤマガミ博士

ヤマガミ博士
そこなんですよ。今まで解説してきたように、ジオン・ズム・ダイクンを中心とする穏健派は、デギン・ソド・ザビを中心とする武闘派に押されていました。そのためにジンバ・ラルは後継者の座を直接争っても勝ち目がないと見ていたのかもしれません。

それよりも彼にはすべきことがありました。
それは、あきらかに私心による簒奪であるデギン・ソド・ザビによって、ジオン・ズム・ダイクンの妻と2人の子供が利用、または害される恐れがあったのです。そのために彼はその保護を最優先させたのです。

 

タケルタケル
なるほど!建国の英雄であるジオン・ズム・ダイクンの血筋は政治的に利用価値が高いですからね。

 

 

ユイユイ
でも博士‥ 害するって、殺しちゃうって事でしょ。そこまでするの?

 

 

 

ヤマガミ博士

ヤマガミ博士
ジオン・ズム・ダイクンの長子キャスバル・レム・ダイクンが、子供の頃は自分の思い通りに扱えるとしても、成人後に自分の意志をもって自由にならなくなった場合、ジオン・ズム・ダイクン派が彼のもとに結集し、デギン・ソド・ザビ政権にとって大きな脅威となる危険がありますからね。

平治の乱で敗れた源氏の嫡子源頼朝は、平清盛に生命を許され流刑となりますが、後に彼は平氏を打倒し鎌倉幕府を開いたという例もあります。

 

ユイ

ユイ
それ知ってる!学校で習いました。
でもね‥理由はよくわかったけど、時代が違うでしょ?本当にそこまでやるのかなぁ。

 

タケルタケル
充分あり得るさ。当然この時点で公国制を考えていたであろうデギン・ソド・ザビが、ジオン・ズム・ダイクンの遺児に苛烈な処分を下す発想が出てもおかしくないと思うぜ。

 

 

ヤマガミ博士ヤマガミ博士
少なくともジンバ・ラルはそう思っていたわけですね。
かくして反地球連邦の大暴動の中、ジオン・ズム・ダイクンの2人の遺児の争奪戦が始まります。次回はその様子を詳しく見ていきたいと思います。

 

タケルタケル
今の時点で、宇宙世紀0068 年。
戦争勃発までまだ10 年以上ある。まだまだ色んな事が起こるんでしょうね。

 

ユイユイ
キャスバルとアルテイシア、それに2人のお母さんも無事だといいなぁ‥。

 

 

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http://uc-history.com/centurystudy/555/feed/ 0 555
そうだったのか!宇宙世紀10 『ムンゾ自治共和国の政変』 http://uc-history.com/centurystudy/512/ http://uc-history.com/centurystudy/512/#respond Thu, 05 Sep 2013 17:03:07 +0000 http://uc-history.com/?p=512 数々の政治的手腕を駆使してムンゾ自治共和国を独立に導いたカリスマ指導者であるジオン・ダイクン。しかし、これからのスペースノイドの発展を見ることなく、彼は倒れ息を引き取ります…。彼の死因について後世ではザビ家による暗殺という説が有力視されていますが、意外な説が存在する事実があったのです。

ヤマガミ博士がジオン・ダイクンの死について紐解きます!

 

ジオン・ズム・ダイクンの死

博士ヤマガミ博士
前回は国軍の増強にともなって、デギン・ソド・ザビを中心とする
武闘派がジオン・ズム・ダイクンを中心とする穏健派を上回る影響力を
持ち始めたというところまで説明しました。

 

 

ユイユイ
博士!なにが起こるんですか?!
もぉ~、気になって眠れませんでした!

 

 

タケルタケル
まあまあ、もうわかってることなんですけどね~
一応聞きましょうかw

 

 

 

博士ヤマガミ博士
… ではお話を始めますよ!
U.C.0068 ムンゾ自治共和国を独立へと導いたジオン・ズム・ダイクンが
議会での演説中に倒れ、そのまま帰らぬ人となります。

 

 

ユイユイ
え~っ!!そんな、、死んじゃったの??
なんでなんで… ショックです。。

 

 

タケルタケル
ユイ~、ここ基本的なところだぜ。。
ムンゾ国内の政治権力闘争で全権を掌握したい野望のある
ザビ家に暗殺されたのさ。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
タケル君、端的な考察で史実として語ることはよくありませんよ。

確かにデギン・ソド・ザビ一派による暗殺説は根強く存在しますが、
それは風説の域を出ません。

一切証拠が出て来なかったというのもそうですが、
前回お話したようにジオン・ズム・ダイクンは、
死亡の前年からかなり苦しい立場に置かれていました。

彼はその巻き返しに苦悩し、精神的にも肉体的にも相当無理をしていたようです。
現在では、暗殺説よりも過労死説の方が有力ですね。

 

s10_1

 

タケルタケル
えっ!マジっすか!!…
でもシャアが…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
シャア・アズナブルこと、キャスバル・レム・ダイクンについては
別の機会に詳しくお話したいと思いますが、
タケル君のために簡単にお話しましょうか。

ジオン・ズム・ダイクンの死後、
その息子であるキャスバル・レム・ダイクンは
妹アルテイシア・ソム・ダイクンと、ダイクン派の筆頭である
ジンバ・ラルとともに地球に亡命します。

3人は地球において協力者であるテアボロ・マスに匿われながら
暮らしてた訳ですが、その間キャスバル( 当時エドワウ・マス) は
ジンバ・ラルによって徹底的にジオン・ズム・ダイクンの後継者としての
教育を受けることになりました。

 

S10_2

 

その内容は、「ジオン・ズム・ダイクンの思想*」に始まり、
「あなたのお父様はザビ家に暗殺された」という内容まで含まれていました。

これは、ザビ家との政争に敗れたジンバ・ラルが復讐の為に吹き込んだというより、
彼自身本当にそう思い込んでいたのかもしれませんね。

キャスバルにとっては、
この事がその後の全ての不幸の始まりであったと言えなくもありませんが…
(*『新人類たちへ』/『コントリズム』/『独立宣言』/『ジオン・ズム・ダイクンの論文』参照)

 

タケルタケル
… シャアがザビ家に恨みを持つようになったのは、

ジンバ・ラルの影響だったのか。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
「ムンゾ自治共和国」は民主共和制であり、
封建制を敷いていたわけではありません。

なので、キャスバル自身が
ジオン・ズム・ダイクンの後継者が息子である自分ではなく、
当時一番民衆の支持を得ていたデギン・ソド・ザビであったことを
恨むのは筋違いというもの、という考察ができますね。

 

タケルタケル
確かに…その通りですよね。
歴史って細かく見ていくと本当に凄いですね…。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
歴史というものは時として断片的に仮定を
正式な史実として伝承していくことがあります。

このジオン・ダイクンの死についても
タケルくんが認識していた歴史とまったく同じように
正しい歴史として捉えている方が非常に多く存在しますからね。

 

ユイユイ
う~ん、じんば・らる??
きゃすばるはじんば・らるの息子なの?
途中からちょっと… ついていけません。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん、ごめんなさい。話がそれてしまいましたね。
今回は、「U.C.0068 ムンゾ自治共和国の最高指導者である
ジオン・ズム・ダイクンが亡くなった」ということだけ
頭に入れておいてください。

次回は、ジオン・ズム・ダイクン亡き後の出来事を、
わかりやすく解説していきますからね!

 

ユイユイ
ハイッ!頑張ってついていきます!(`・ω・´)ゞ

 

 

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http://uc-history.com/centurystudy/512/feed/ 0 512
そうだったのか!宇宙世紀9 『ムンゾ自治共和国の自治政府3』 http://uc-history.com/centurystudy/474/ http://uc-history.com/centurystudy/474/#respond Mon, 26 Aug 2013 18:32:34 +0000 http://uc-history.com/?p=474 むんぞ自治共和国の自治政府3ムンゾ自治共和国のカリスマ指導者として民衆の支持を得たジオン・ダイクンと、その裏側を支える参謀として従事したデギン・ザビの2人。互いの存在位置が国の体制を盤石にしているように見えましたが、二人の考え方には穏健独立派と武力独立派との分離を導いてしまう流れが生まれてしまいます。

この内容をヤマガミ博士が解説します!

 

武闘派の拡大とデギン・ソド・ザビの台頭

博士ヤマガミ博士
前回は、ムンゾ自治共和国が、地球連邦の軍拡に合わせて
国防隊を国軍に昇格し、軍備を強化したところまでお話しました。

 

 

 

タケルタケル
穏健派のジオン・ズム・ダイクンも、
「連邦と対等に交渉するためにはある程度の軍事力が必要」と、
これを容認していたんですよね!

 

 

 

博士ヤマガミ博士
今回は、その続きです。
ジオン・ズム・ダイクンの政治的目標は、あくまでも交渉によって
独立を勝ち取ることでした。

軍拡によって連邦に脅威を与え、交渉の場に引きずり出す。
でも、これができてもやっと「独立マラソン」のスタートラインに
立てるという状況なんです。

 

タケルタケル
う~ん、目標の達成にはかなりの時間がかかりますね~。

 

 

 

ユイユイ
たくさんの駆け引きが必要なんですね。
もう聞いてるだけでつらいよぉ~。。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
しかし、熱狂的であるが故に、国民の中には
その目標の達成を急ぐ人々もまた、増えていったんですね。

デギン・ソド・ザビ主導による国軍増強が、
彼らの中に「武力行使も辞さない」という強行派を生み出しました。

 

 

ユイユイ
武力行使も辞さないって… そんなの違うよ…

 

 

 

タケルタケル
こうなってくると、
デギン・ソド・ザビの政治的権力が強まっていきますね~

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうです。もともと野心家であったデギン・ソド・ザビは、
強行派を自分の支持者に取り込み、その発言力を強めていきます。

 

 

 

ユイユイ
なんだかジオンさんの考え方から
ちょっとずつズレてきちゃってる気がする。。

ジオンさんはこれでいいんですか?

 

 

博士ヤマガミ博士
もちろん好ましい事ではなかった筈ですよ。
自分の協力者であったデギン・ソド・ザビが支持基盤を広げ、
対等の立場になろうとしているのですから。

しかし、彼はこうも考えました。
「デギン・ソド・ザビが軍拡の象徴となれば、
穏健派は自分への支持でさらに結束する」と。

今となっては確認のしようもありませんが、
「国軍の廃止を条件に独立を勝ち取る」という一手を考えていたかもしれません。

そうなれば、政敵となったデギン・ソド・ザビを、
彼の支持基盤である国軍とともに一掃できますからね。

 

 

タケルタケル
策士ですね~、ジオン・ズム・ダイクンは!

 

 

 

ユイユイ
でもどうなっちゃうの?これから…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
あくまでも推論ですけどね。
国軍を筆頭とする武闘派の支持を受けたデギン・ソド・ザビは、
彼らの要求を具体化することで、その支持を急速に拡大していきました。

そしてとうとう、
U.C.0067 ジオン・ズム・ダイクン派が準備した
「コロニー自治権整備法案」が、
審議さえされぬまま廃案になりました。

 

 

ユイユイ
??どういうことですか?^^;

 

 

 

タケルタケル
ついに軍事強行路線のデギン派の力が、
和平交渉路線のジオン派を上回ったってことじゃないか?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そう言っても良いかもしれません。
このことは穏健派を落胆させ、武闘派をさらに勢いづかせる結果
となったんですね。

この後、民衆の意思はジオン・ズム・ダイクンの説く理想を、
デギン・ソド・ザビの手法をもって実現しようという方向に
傾いていきました。

ですが、実はデギン・ソド・ザビ自身、
この急激な民意の高まりに戸惑っている節もあったんですね。

事実、後に長子ギレンの開戦の主張に対し、彼は終止消極的でした。
彼の野心とは、共和国政府内での自身の地位の向上であり、
その道具としての軍拡であったと言われています。

 

 

タケルタケル
本当に連邦と戦って勝てるとは思っていなかったんですね。

 

 

 

ユイユイ
え~っと…
デギンさんは地位だけが欲しいのに
勝手に戦争に勝てるぞムードができちゃったってこと?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん。そういう見方が一番近いと思います。
実は連邦との緊張感を利用したデギン・ソド・ザビの
政治的策略が思わぬ方向性に進んでしまった…

大衆の連帯感は、時にどのように動くかわからない
ということでしょう。

そんな中、誰もが予期せぬ事件が起こります。
それはまた、次回お話しますね。

 

 

タケルタケル
多分、アレだな…

 

 

 

ユイユイ
え~っ!なになに??

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http://uc-history.com/centurystudy/474/feed/ 0 474
そうだったのか!宇宙世紀8 『ムンゾ自治共和国の自治政府2』 http://uc-history.com/centurystudy/436/ http://uc-history.com/centurystudy/436/#respond Sun, 18 Aug 2013 17:23:47 +0000 http://uc-history.com/?p=436 s8_title宇宙移民の自治権を主張するジオン・ダイクンは、地球連邦政府に対して平和的に独立を認めさせることを理想としていました。しかし、その理想とはかけ離れた戦争の歴史に足を踏み入れ始めます。彼が理想としていた独立の姿とはいったいどのようなものだったのか?

ヤマガミ博士が解説します!

 

ジオン・ズム・ダイクンとデギン・ソド・ザビ

博士ヤマガミ博士
前回は、ムンゾ自治共和国の独立宣言と同時に発足した
共和国国防隊の成り立ちを説明しました。

 

 

 

タケルタケル
平和的に連邦政府に独立を認めさせたいジオン・ダイクンとしても、
なんの対抗手段も持たずに独立宣言ををおこなうことのリスクとなる
簡単に武力鎮圧されてしまうこと」をもちろん理解していた。
そしてその対抗手段としての国防隊の編成に尽力したのが
デギン・ザビだったんですよね。

 

 

博士ヤマガミ博士
そういうことです。そこで今回から、
ムンゾ自治共和国が地球連邦政府に独立を認めさせるために、
どのような活動をしていたのかということを解説していこうと思います。

 

 

ユイユイ
知りた~い!
ねえ博士。ジオン・ズム・ダイクンは平和主義だったのに、
なんで戦争になっちゃったんですか?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ジオン・ズム・ダイクンは、エレニズムをベースに民衆に対して
平和的にサイド3 の独立を説き、大きな支持を得ました。

デギン・ソド・ザビは、ジオン・ズム・ダイクンのもとで
国防隊の創設や、それにともなう地球連邦軍駐留部隊の
切り崩しなどに大きな功績がありました。

サイド3の独立宣言は、デギン・ソド・ザビがいわゆる汚れ仕事の一切を引き受け、
独立運動の顔であるジオン・ズム・ダイクンの聖者としてのイメージを強調することで、
初めて成し得たと言えます。

 

タケルタケル
お互いの得意とする分野を存分に発揮し、お互いを補完することで
地球連邦が一気に鎮圧行動に出ることを防いでいたんですね。

 

 

ユイユイ
2人とも仲良しだったんだ!

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
さて、ムンゾ自治共和国、ジオン・ズム・ダイクン政権の政治的課題は、
「自分達の独立をいかにして地球連邦政府に認めさせるか」
ということでした。

ここで言う「独立」の意味を、もう一度確認しておきましょう。

共和国政府の目指す独立とは、
「あくまで地球連邦に属する自治体としての独立であり、
 自分達のコロニー内部での許認可権を地球連邦政府から自分達自身の手に移す」
という事でした。

 

ユイユイ
う~ん…ゴメンナサイ。。全然わかりませ~ん。。

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
確かに非常に分かりづらいですね。
簡単にいうと、「あなた達から完全に離れる気はないけれども、
せめて自分達の事は自分達に決めさせてくださいよ」ってことですね。

 

 

タケル2タケル
地球と宇宙の環境の違いやアースノイド達の選民意識、
そして例の「新規コロニー開発計画の凍結」によって
雲行きの怪しくなってきた
地球連邦政府の一方的な支配から
自分達を守ろうと言う訳さ。

旧世紀の多くの国でも、地方公共団体が
その区域内で自治行政を行うことは認められていたからね。

 

 

博士ヤマガミ博士
タケルくんの言うとおり、自衛のための手段だったわけです。
自分の国を守りつつ自由な繁栄政策を取りたいという
新興小国になりたい彼らならではの苦難があったのですね。

さて、前にもお話したようにサイド3の独立宣言に対し、
地球連邦政府は「経済制裁」と「軍備拡張」を行いました。
これは「あなた達の独立は認めませんよ」という姿勢の表れですね。
これを受けた共和国政府は、共和国国防隊の拡充を決定します。

U.C.0062 に、ムンゾ自治共和国国防隊は国軍へと昇格し、
規模や組織形態も著しく強化されました。

 

 

タケルタケル
これを指揮したのもデギン・ソド・ザビですよね。

 

 

 

ユイユイ
デギンさんはもう戦争をはじめる気だったのかな…

でも、軍隊を大きくするって…
ジオン・ダイクンが絶対反対しそうなのに…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
タケルくん、その通りです。
また、地球連邦からの経済制裁などの圧力の中で
国軍の拡充が出来たことは、デギン・ソド・ザビにとって、
自分の政治手腕に対する自信となった筈です。

ユイさん、
この国軍の拡充をジオン・ズム・ダイクンは容認したんです。

彼は、地球連邦政府を交渉のテーブルにつかせるためには、
「脅威となる水準の軍事力が必要」と判断していたんですね。

 

 

タケルタケル
ジオン・ダイクンは政治的リアリストですね。
平和主義の前提に軍事力が必要なことを提唱したと。

 

 

ユイユイ
平和的にお話で解決しましょう!では無理なんですね…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ここまでは、2人とも理解できたようですね。

次回も今回と同様、
ジオン・ズム・ダイクンとデギン・ソド・ザビの2人を中心に
ムンゾ自治共和国の動きを見ていきたいと思います。

 

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http://uc-history.com/centurystudy/436/feed/ 0 436
そうだったのか!宇宙世紀7 『ムンゾ自治共和国の自治政府』 http://uc-history.com/centurystudy/392/ http://uc-history.com/centurystudy/392/#respond Sun, 18 Aug 2013 15:55:08 +0000 http://uc-history.com/?p=392 s7_titleサイド3が独立宣言をおこなった際に、自治権を行使する目的で国防隊を配置する必要がありました。地球から各コロニーを管理していた状況だったため、実はサイド3に配置される国防隊はもともと地球連邦政府の軍が駐留していた兵によって編成されていたのです。

当時の流れをヤマガミ博士が解説します。

 

ムンゾ自治共和国国防隊のなりたち

博士ヤマガミ博士
前回は、各コロニーの反地球連邦運動の激化に際して、
地球連邦軍が増強されたことを解説しました。

 

 

 

タケルタケル
危険な動きですね。
僕たちがその時代に生きていたとしても、戦争を予感させられます。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
今回は、前回ユイさんの質問にもあった
ムンゾ自治共和国の軍隊について解説したいと思います。

ムンゾ自治共和国国防隊は、サイド3の独立と同時に発足しましたが、
その構成員の多くはサイド3に駐屯していた地球連邦軍の
将兵だったんですね。

 

ユイユイ
ええ?!じゃあ兵隊さんはみんな連邦軍の人なんですか?
みんな裏切ってムンゾの兵隊になっちゃったってこと?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうなんですよ。
当時の地球連邦宇宙軍のコロニー駐屯部隊のほとんどは、
現地で公募した将兵で構成されていました。
つまり彼らも純然としたスペースノイドであり、
ジオン・ズム・ダイクンの自治独立運動の支持者だったんですね。

 

タケルタケル
地球連邦政府にとって
「各スペースコロニーの住人は政府に忠誠を尽くす善良な市民である」
と、いつまでも
思い込んでいたんでしょうね。
その通りであれば、現地登用の方がなにかと都合が良い。
その通りであれば… ね。

 

 

博士ヤマガミ博士
地球連邦政府にしてみれば、コロニーの独立を唱えるような人間は
スペースノイドの中でも一部の不逞の輩であり、
大多数の人間はそうした意見には与しないと考えられていたんですね。

 

 

ユイユイ
でも兵士さんはもともと宇宙に住んでいる人だから
独立に賛成しちゃったっていうことですよね?
すぐにそうなるって連邦軍はわからなかったのかなあ…

 

 

タケルタケル
一概にそうとも言えないよ、ユイ。
旧世紀の歴史を見ても、革命を叫んで活動した集団のほとんどは、
大衆の同意を得ることができずに失敗しているんだよ。
地球連邦政府の考え方が特に楽観的だった訳じゃないさ。
でも、それを可能にした理由は…

 

ユイユイ
あっわかった!
ジオン・ズム・ダイクンが凄かったから!でしょ?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
確かに、ムンゾ自治共和国国防隊の発足に際しての、
コロニー駐屯部隊の懐柔と吸収の手際には、
目を見張るものがありますね。

タケル君風に言うなら、それを可能にしたのは…
デギン・ソド・ザビという人物です。

 

 

ユイユイ
知ってる名前が出てきたぞ~!
ザビ家のお父さんだよね!

 

 

タケルタケル
とうとう出てきたな、ザビ家…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
だんだん2人の知っている名前が
出てくるようになってきましたね~。

このコロニー駐屯軍のムンゾ自治共和国国防隊への吸収の事実を受けて、
地球連邦政府はスペースノイドに対する見方を改めます。

前回お話しした地球連邦軍の軍備拡張の主な目的は、
宇宙軍の増強、それも、コロニー駐屯軍のアースノイド化にありました。

 

ユイユイ
えっと、スペースノイドが地球連邦軍のコロニー兵だったら
いつ独立して寝返っちゃうかわからないから
地球から兵士を送るように変えたっていうことかな…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん素晴らしい!そのとおりです^^

 

 

 

ユイユイ
エヘヘ~ やったぁ!嬉しいなぁ^^

 

 

 

タケルタケル
でも、これって大事件ですよね博士…
これで各コロニーでの駐屯軍とデモ隊との衝突は、
互いに反目するアースノイドとスペースノイドの衝突という
図式に変わった訳ですね。
ここから、より苛烈なものになっていくでしょうね。

 

 

博士ヤマガミ博士
タケルくん。いい考察ですよ。
タケルくんが言ってくれたとおり、アースノイド対スペースノイドという
巨大な対抗の思想渦がこれで明確になってしまったわけですからね…

ここから先が本当の意味での戦史なのかもしれませんね。

その中核となっていく人物であるジオン・ズム・ダイクンと、
今回名前の出たデギン・ソド・ザビについて次回はお話したいと思います。

 

タケルタケル
お~!、いよいよですね!

 

 

 

ユイユイ
知っている人達が続々登場だぁ^^

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
これから、テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』に
登場した人物が続々と出てきますよ。

お楽しみに!

 

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http://uc-history.com/centurystudy/392/feed/ 0 392
そうだったのか!宇宙世紀6 『地球連邦政府の報復2』 http://uc-history.com/centurystudy/351/ http://uc-history.com/centurystudy/351/#respond Fri, 09 Aug 2013 18:35:50 +0000 http://uc-history.com/?p=351 地球連邦政府の報復2地球連邦政府は宇宙を統括管理する部隊を所有していました。

連邦政府が縮小傾向にあった連邦軍を再度増強しなければならなかった事情を含め、軍拡路線へ進んだ地球連邦政府の流れには人々を巻き込む様々な情勢が渦を巻いていました。

この背景をヤマガミ博士がわかりやすく解説します!

 

地球連邦軍の軌跡

博士ヤマガミ博士
前回は、ジオン・ズム・ダイクンによるサイド3の自治独立に対する
抑制としての経済制裁が失敗したこと、それを受けて激化した
各コロニーのスペースノイド達の反地球連邦運動を牽制するために、
地球連邦政府が軍備増強を実施したところまでお話しました。

今回は、宇宙世紀に入ってからの
地球連邦軍を解説していきたいと思います。

 

ユイユイ
いよいよ連邦軍だぁ~
わくわく(^^)/

 

 

 

博士ヤマガミ博士
少しおさらいをすると、地球連邦政府はその発足と同時に
最大の目標である「人類宇宙移民計画」を実行に移しました。

しかし、当時の地球連邦政府の権力はまだまだ弱いものだったので
宇宙移民に反対する勢力も多く、それらを鎮圧するために
「地球連邦軍」が編成されたんでしたね。

 

タケルタケル
待てよ?
最初は良いですけど、地球全体が1つの国家としてまとまって、
その後「人類宇宙移民計画」も順調に進んでいた…

地球連邦政府の権力が盤石のものになってしまったら、
そもそも軍隊なんて必要ないですよね?

 

博士ヤマガミ博士
いい質問ですね!

そうなんです。国家間はもとより地域紛争さえ減少しつつある中で、
地球連邦軍はその存在意義を失っていきました。

U.C.0022 には「地球上からの紛争消滅宣言」がなされてしまうほどで、
U.C.0050 年代に宇宙軍が創設された以外、地球連邦軍の戦力は
縮小する一方でした。

 

タケルタケル
やっぱり!そうですよね博士!
やった~久々にきたぜ!!

 

 

ユイユイ
タケルさんスゴ~い!
やったね^^

 

 

 

博士ヤマガミ博士
はい、聞いてくださいね(笑)。

さてここからなんですが、
サイド3の独立宣言とコロニー社会の不穏な情勢を受けて、
地球連邦軍は軍拡路線へと転向します。

 

 

ユイユイ
あれ?
ねえ博士!軍拡って軍隊の数を増やすって事ですよね?
えっと、連邦軍の敵のムンゾ自治共和国に軍隊ってあったの?
ジオン・ズム・ダイクンは、平和的な人なんでしょ?

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさんもなかなか鋭いですね。
詳しいことは別の機会に解説しますが、これがあったんですよ。

そしてこの連邦軍の軍備増強計画は、
単純な地球連邦政府の示威行為だけではなかったんですね。
実はもう1つ、裏の目的があったんです。

 

タケルタケル
もう1つの目的?
圧力をかける以外に効果があるんですか?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
実は連邦軍の力を誇示する示威効果以上に
非常に効果の高いとても高度な策略があったんですよ。

地球連邦軍の軍備拡張は、当然ムンゾ自治共和国の危機感を煽り、
軍備拡張を誘発します。

地球連邦軍はムンゾ自治共和国の軍拡を誘導することで、
経済基盤が地球連邦より弱いムンゾ自治共和国の経済破綻を狙っていたんですね。

 

ユイユイ
??? 博士ぇ~…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
例えばユイさんが戦士だとして、
戦う相手が立派な剣や盾、鎧を身に着けていたら
ユイさんが勝つにはなにが必要でしょう?

 

 

ユイユイ
う~ん。相手が持ってるより大きい剣!

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうですよね。
それだけではなく相手の強い攻撃をはねのける盾や、
頑丈な鎧が必要になりますね?

相手よりも立派な武器を揃えておかないと
いざ勝負となったときに勝てる確立が低くなる。

つまり、立派な装備を揃えるためのお金がいることになります。

 

ユイユイ
あっわかった!
連邦軍に負けないように兵器を作らなきゃいけないから
その費用で破産させようとしたんだ!

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ご名答!そのとおりです。

分かりやすく言うと、ムンゾ自治共和国にお金を沢山使わせて、
ジオン・ズム・ダイクン政権を転覆させ、自分達の扱いやすい政権が
生まれるのを待とうという作戦ですね。

 

タケルタケル
なるほど!
旧世紀に、ナチス・ドイツのヒトラー相手に英米が試みた
融和政策と同じですね!

そして、その経済的苦境がナチス・ドイツに開戦を決意させる
結果となったように、
ムンゾ自治共和国も…

 

 

博士ヤマガミ博士
よく歴史を勉強していますね、タケル君。
非常に似ていますね。

歴史は繰り返すと言いますが、非常に皮肉なことに
ムンゾ共和国独立にまつわる部分で類似した動乱を呼ぶことになります。

次回から、その辺の事を含めたムンゾ自治共和国の、
独立からの動きを解説してみたいと思います。

 

タケルタケル
ありがとうございました!
次回も楽しみです!

 

 

ユイユイ
ありがとうございました!
次も頑張ってついていくぞぉ!

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http://uc-history.com/centurystudy/351/feed/ 0 351
そうだったのか!宇宙世紀5 『地球連邦政府の報復』 http://uc-history.com/centurystudy/305/ http://uc-history.com/centurystudy/305/#respond Fri, 09 Aug 2013 16:30:35 +0000 http://uc-history.com/?p=305 地球連邦政府の報復今回は「スペースコロニーの間で起こったエレニズム運動や、ジオン・ズム・ダイクンの指導によるサイド3の独立宣言に対して、地球連邦政府がどのような対応をしていったのか」という事を解説していきたいと思います。

ここから連邦政府が対抗を施し、関係性に影響が出るポイントですよ!

 

サイド3への経済制裁

博士ヤマガミ博士
前回は、ジオン・ズム・ダイクンの指導のもとサイド3が
「ムンゾ自治共和国」と称し、地球連邦からの独立を宣言したところまで解説しました。

 

 

タケルタケル
これから、スペースノイドからの搾取で特権的支配を続けたい地球連邦政府の逆襲が始まるんですよねぇ~。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうです。ジオン・ズム・ダイクンがサイド3の独立を宣言した翌年の
U.C.0059、地球連邦政府はサイド3への経済制裁を実行します。
本格的ですね

 

 

ユイユイ
経済制裁ってどんなことなんですか?
なんだか凄くいじめてる感じ…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん。そう、だいたいはいいところを押さえてますよ!
タケル君、説明お願いしますw

 

 

 

タケルタケル
あっ、はい!
経済制裁とは、武力行使が難しい状況で、貿易などの物資取引を
制限することで対象国を経済的に追い詰め、
その譲歩を
強制することを目的とした外交手段です。

 

ユイユイ
えーっと、食べ物とか資源とか外から入ってくるものが
受け取れなくなるってことかな?

される側は大変ってことだよね…

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん、その通りですよ。タケル君もよくできました^^
ですが、ここでスペースコロニーがどうやって出来たかを
思い出してください。

スペースコロニーによる植民事業は、
人口増大と地球環境問題の解決のために始まりました。

なので、各コロニーの運営が地球の資源などに頼っていては意味がないんですね。
つまり、各コロニーは基本的に自給自足が可能なように設計され、建設されているんです。

 

ユイユイ
あっそうだよね。。
博士、それじゃ経済制裁なんてしても
あんまり意味がないんじゃないですか?

 

タケルタケル
連邦政府がおこなう制裁の選択肢が他になかった…
ハイレベルなコロニーを建造したことが、
この局面では仇になったとそう考えてしまいますね。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ニ人とも、鋭い洞察ですよ。
その通り、連邦の選択はあまり賢明とは言えないですね。

地球連邦政府が経済制裁を行ったとしても、
サイド3の住民には生命維持に必要な最低限の物資は
確保されていた訳です。

そればかりか、
「経済制裁を受けながらも飢餓に陥らないのは自分たちの指導者が優れているからであり、
 経済活動に制限が加えられているのは地球連邦政府の横暴である!」
と、さらに反地球連邦の意識は高まっていきました。

 

タケルタケル
「経済制裁を加えればサイド3は折れる」という
地球連邦政府の目論見は外れたばかりか、
事態をさらに悪化させた訳ですね。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
この反地球連邦の意識の高まりは他のコロニーにも波及し、
各コロニーの地球連邦の施設や事務所、地球連邦軍の駐屯地などで、
コロニー住人との小競り合いや限定的な衝突が頻発するようになります。

 

 

ユイユイ
大変だぁ…
もう完全に戦争が起こっちゃうのが私にもわかるよぉ…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさんの言うとおり非常に緊張感の高い状況です。

このような状況の中で地球連邦政府は、
U.C.0060 軍備増強計画を実施します。

これは地球連邦政府の、サイド3をはじめとする
各スペースコロニーへの明らかな恫喝行為です。

 

タケルタケル
これ以上テロ行為を続けるならば、大規模な武力鎮圧も辞さないと…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
地球連邦政府の発足と同時に編成された地球連邦軍も、
宇宙世紀に入って半世紀の年月の中で変遷をとげています。

次回は、この地球連邦軍にスポットを当てて
解説していきたいと思います。

 

 

ユイユイ
連邦軍だ!
いよいよアムロがガンダムに乗っちゃんですか!?

 

 

タケルタケル
アムロがまだ生まれてねえ時代だよ!w

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http://uc-history.com/centurystudy/305/feed/ 0 305
そうだったのか!宇宙世紀4 『サイド3 の独立宣言』 http://uc-history.com/centurystudy/260/ http://uc-history.com/centurystudy/260/#respond Thu, 01 Aug 2013 20:06:06 +0000 http://uc-history.com/?p=260 サイド3の独立宇宙に住む人類は地球に住む人達との間に発生する様々な意識のズレを感じ始めます。そして、スペースノイドたちは自分たちの主張を地球に対して発するために自治権の要求、すなわち独立に向けた動きが活発化していきます。

今回はその中心人物であるジオン・ズム・ダイクンについて、
ヤマガミ博士が解説します!

 

ジオン・ズム・ダイクンの登場

博士ヤマガミ博士
さて前回、地球連邦政府によって
「新規コロニー開発計画の凍結」が宣言されたところまでお話しました。

これは「人類はすべて宇宙に移住するべき」という
スペースノイド達のエレニズム思想と真っ向から
対立する事になる重大な出来事でした。

 

タケルタケル
地球を保護する為に、全人類が宇宙に移住する。
その理想の実現のために、率先して住みやすい地球を
後にした人々にとっては、この宣言は裏切り行為ですからね~。
これはいけません

 

ユイユイ
うんうん。

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうですね。そのため、この「新規コロニー開発計画の凍結」を受けて、
「スペースコロニーの地球連邦からの独立」を唱える人物が
数多く登場します。

その中でも、サイド3 に登場したジオン・ズム・ダイクンの指導のもと、
史上初、「スペースコロニーの地球連邦からの独立」が宣言されました。

U.C.0058 のことです。

国名は従来「ジオン共和国」とされていましたが、
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「ムンゾ自治共和国」という記載があります。

 

ユイユイ
独立って国を作っちゃうってことでしょう?
ジオン・ズム・ダイクンってすごい人なんだあ…

 

 

タケルタケル
それはジオン・ズム・ダイクンが指導者として優れていたからさ。

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうですね。ジオン・ズム・ダイクンは非常に優れた指導力を持った
思想家・政治家であるといえます。

 

 

 

タケルタケル
なんといっても、シャアの父親ですからね!
そりゃそうですよ

 

 

ユイユイ
あっ!あのシャアのお父さんなんだぁ!
でも博士、そんなに簡単そうじゃないと思うんですけど…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
非常に良い質問なので、
ユイさんの質問にもう少し具体的にお答えします。

ジオン・ズム・ダイクンが、
サイド3「ムンゾ自治共和国」の独立宣言を可能にさせた背景には、
以下の2つの大きな要因があると言われています。

 ・エレニズムをベースにして説いた、
  「スペースコロニーはサイドごとに国家として独立するべきである」という
  コントリズムと言われる思想が、当時のスペースノイドの強い共感を呼んだ。

 ・地球から最も離れた月の裏側にあり、地球への親近感が乏しい地域であった、
  というサイド3の立地条件。

つまり、「新規コロニー開発計画の凍結」を受けて高揚したエレニズムの運動を、
彼の見事な政治手腕によって「サイド国家主義」へと昇華させ、
地球連邦からの独立へと導いたんですね。

 

タケルタケル
サイド3はジオン・ズム・ダイクンが独立を宣言したのではなく、
住民の意志が独立を招いたとも言えますよね。

結果として、指導者として優れたジオン・ズム・ダイクンが
求められ選択されたということでしょう。
なるほど

ユイユイ
わたし、ジオン軍って悪い人達だと思ってました。
実際は、自分勝手な支配者からの解放運動なんですね。
応援したくなります^^

 

 

 

博士ヤマガミ博士
でもねユイさん。こと「戦争」というものにおいて、
どちらが正しいと決めつける事は出来ないと思います。

ただ、「一年戦争」という1年に渡る長期戦において、
ジオン軍の敗北が決定的になってもなお、
強固な結束を持って地球連邦軍に抵抗し得たという事実は、
ギレン・ザビという指導者の力だけではなく、
民衆の中に明確な「自分たちの正義」が存在していた事が大きな要因と言えますね。

ただ、この段階でサイド3は、共和国の独立を宣言しただけで、
地球連邦政府に独立を認められたものではなかったんです。

ここで確認しておきたいのは、
ジオン・ズム・ダイクンは地球連邦政府に独立を認めさせるという大きな目標を、
決して戦争という武力で達成しようとは考えていなかったということです。

次回は、「スペースコロニーの間で起こったエレニズム運動や、
ジオン・ズム・ダイクンの指導によるサイド3の独立宣言に対して、
地球連邦政府がどのような対応をしていったのか」という事を
解説していきたいと思います。

 

タケルタケル
地球連邦がサイド3の独立を認めるということは、
他のサイドの独立を誘発させる事になり、
自分たちの利益が損なわれる。

そんなことは認めませんねぇ、彼らは。
難しいところです

ユイユイ
ヒドいことをしなければ良いけど…

 

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http://uc-history.com/centurystudy/260/feed/ 0 260
そうだったのか!宇宙世紀3 『地球連邦政府の宇宙支配2』 http://uc-history.com/centurystudy/213/ http://uc-history.com/centurystudy/213/#respond Thu, 01 Aug 2013 17:06:38 +0000 http://uc-history.com/?p=213 地球連邦政府の宇宙支配2前回に続き地球連邦政府の宇宙支配について、もう少し掘り下げてみましょう。キーワードは地球に住む人と宇宙に住む人の感覚の違いです。

そもそもの宇宙移民計画による部分で、すでに双方の考え方が異なっていたところに、双方の生活土壌が独自の文化や考え方の溝を深めていきます。

 

エレニズムの発生と地球連邦の裏切り

博士ヤマガミ博士
さて、タケルくん、前回解説した内容を覚えているかな?

 

 

 

タケル2タケル
はい!
地球連邦政府は、約50年かけて人類の80%を地球から
宇宙( スペースコロニー) へ移民させました。

地球連邦は、表面的には民主主義を標榜していましたが、
アースノイドの選民意識によって形成された、一種の強権的・管理主義的政治体制によって各コロニーを支配していきました。

しかし、宇宙移民者の大半が次の世代に交代すると、
宇宙移民者の意識も変わり始めた…というところまでですね。

 

ユイユイ
う~ん…タケルさん難しいよぉ

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうですね、少々難解な表現が多いようですが、
うまくまとまっています。

では、前回の続きを解説していきます。
宇宙移民者の第2世代、宇宙で生まれた
地球を知らない世代にとって「地球」に対する意識は、
地球に残ったアースノイド達とは異なるものになっていきました。

そして、スペースノイドの間に
「人類発祥の地である地球は自然のままの保護区とし、
人類はすべて宇宙に移住して、そこで文明を維持するべき」
という「エレニズム」と呼ばれる思想が生まれました。
U.C.0040、宇宙移民が総人口の約40%に達した頃のことです。

 

タケルタケル
人類はすべて宇宙に移住する…
そんなこと、特権階級を自認するアースノイド達が許さないでしょう?

 

 

 

博士ヤマガミ博士
許さないでしょうね。
ではここで一度整理してみましょう。

ユイさんにもわかりやすいように
アースノイドとスペースノイドの意識の違いをまとめてみました。

 

s3-1 スペースノイド、アースノイド比較

 

ユイユイ
そうか!宇宙に住む人達は、「そのうちみんな宇宙に移住する」

そう思っていたから、宇宙移民計画も順調に進んでいたんですね!

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん、良い読みですよ!
しかし、地球連邦政府はそのようには考えていなかったんですね。
そしてU.C.0051、全人口の80%を宇宙に移住させ、
地球環境の改善が成し得たと見た地球連邦政府は、
「新規コロニー開発計画の凍結」を宣言します。

 

タケルタケル
えっ!それって…
大変じゃないですか

 

 

ユイユイ
えーどういうこと??全然わかんない…

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
「人類は、もうこれ以上宇宙に移住しませんよ」ってことですね。
この宣言の意味は、地球連邦政府が考えている以上に重要でした。

スペースノイドにとってこの宣言は、
アースノイドの「裏切り」に他ならなかったのです。

のちの「一年戦争」の遠因は、
この宣言であったという見方さえあるほどです。

 

ユイユイ
ひっど~い!!
宇宙にいる人からすればこんなのズルすぎだよ!

 

 

タケルタケル
これは、歴史が大きく動きますね~

 

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http://uc-history.com/centurystudy/213/feed/ 0 213
そうだったのか!宇宙世紀2 『地球連邦政府の宇宙支配』 http://uc-history.com/centurystudy/137/ http://uc-history.com/centurystudy/137/#respond Tue, 23 Jul 2013 15:24:27 +0000 http://uc-history.com/?p=137 宇宙世紀と宇宙移民の不満人類が宇宙で生活を送るようになった宇宙世紀では、地球に住む人類との間で軋轢が生まれました。宇宙移民の不満はやがて、人類の3分の1を犠牲にする一年戦争へと発展します。

今回は、一年戦争がザビ家の野望によってのみで引き起こされたものではないという着眼点で、
ヤマガミ博士が戦争勃発のきっかけをわかりやすく解説します。

 

宇宙世紀と宇宙移民の不満

博士ヤマガミ博士
前回は地球連邦政府の発足から宇宙世紀の始まりまでを解説しました。

今回から数回に分けて、宇宙移民の開始からサイド3の独立戦争、
いわゆる「一年戦争」に至るまでのスペースノイドの
精神的土壌を解説しようと思います。

 

タケルタケル
おお~っ!ここ、知りたいとこっスよね~

 

 

ユイユイ
精神的土壌って?

 

 

 

博士ちょっと先のことになりますが、
ジオン・ダイクンによる自治権獲得からザビ家による独裁、
地球連邦政府への宣戦布告へと歴史は流れていきます。

はたしてこの歴史の流れは、ジオン・ダイクン、ギレン・ザビという
2人のカリスマが強引に舵を切ったものなのか?
という疑問が出てきませんか?

 

タケルタケル
なるほど!2人の英雄がスペースノイドを扇動したのではなく、
時代が2人の登場を望んだ!と…

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ハハハ… そうです。
いかに強烈な個性を持った指導者が登場したとしても、
大衆の支持が得られなければ早々に内部崩壊してしまいます。

前回お話したように、人類は地球の環境破壊を食い止めるために、
増えすぎた人口を宇宙に移民させる事を決定しました。

地球連邦政府は地球に住む人々を、あるいは美しい地球を守るための
宇宙開拓者としておだて上げ、あるいは軍事力を背景に圧力をかけながら、
なかば強引に宇宙移民を進めていきます。

そして、宇宙世紀の開始から半世紀経つ頃には
全人類の80%が宇宙で生活するようになっていました。

 

タケルタケル
その地球に残った20%のエリート達によって
大多数のスペースノイドが支配されていく…

 

 

ユイユイ
さっきからタケルさんの言ってるスペースノイドって?

 

 
========

タケル

タケル
地球に住む人達がアースノイド!宇宙に住む人達がスペースノイド!

 

 

 

 

博士ヤマガミ博士
ユイさん、良い質問ですね。
スペースノイドっていったいなんでしょう?
これは、地球から宇宙へ移民した人達全てを指すのではなく、
その子供の世代「宇宙で生まれた人達」のことを指すのが
適当だと思います。

 

タケルタケル
あっくそぅ・・・

 

 

 

博士ヤマガミ博士
先程お話したように、地球から宇宙へ移住した人々は、
いわゆる地球における社会的弱者が多かった訳です。

彼らはスペースコロニーに移住した後も、地球連邦政府によって
植民地的に支配されることに大きな違和感は感じていなかったんですね。

そして、地球に残った地球連邦政府の考え方も、
「スペースコロニーが人類発祥の地である地球に対して奉仕するのは当然」
という一種の選民思想のようなものになっていきました。

 

ユイユイ
なんか、連邦軍の人達って嫌な人達ですね。

 

 

 

博士ヤマガミ博士
そうですね。
宇宙移民開始から半世紀も経つと、宇宙で生活する人々の多くが
「宇宙で生まれた、地球を知らない世代」に変わっていきました。

そして彼らは
「なぜ自分たちは地球に住む一部の人々に支配されているのか?」
という疑問を持ち始めるわけです。

宇宙と地球という地理的にも隔たり、環境も異なる社会の間で、
世代交代とともに両者の精神的紐帯は薄れ、
いわゆる、スペースノイドとアースノイドとの間で、
意識の隔たりだけが拡大していくことになります。

次回は、宇宙移民者の意識が、
スペースノイドとしてどのように変わっていったかを解説したいと思います。

 

タケルタケル
だんだん面白くなってきた~!

 

 

ユイユイ
次も楽しみです^^

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http://uc-history.com/centurystudy/137/feed/ 0 137